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凍結乾燥(freeze drying)

凍結乾燥 (freeze drying)とは、サンプルや製品を乾燥する手法の一つです。

細胞組織を乾燥させる場合、臨界温度以上では細胞内の水分が急激に蒸発し、温度低下によって粗大な氷の結晶が生成し、細胞を破壊します。

このため、細胞をドライアイスや液体空気で急速に凍結し、臨界温度以下に保って細胞内の水分を蒸発させる手法が有効です。

この方法は多くの菌種や血液、生体組織、食品の保存に利用され、医薬品にも使用されます。乾燥温度が低く、保存性が優れており、香りも残りやすいなど多くの特長があります。

また、均一分散の凍結状態から氷の昇華により乾燥されるため、溶媒の移動や濃度変化が起こらず、組織の破壊も防ぎます。

真空技術辞典

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